ACミラン本田圭祐選手の2012年のインタビューが、並の自己啓発本より参考になる件

ワールドカップの時期が近づくと、急にサッカーに興味を持ち始める程度のありがちニワカファンの私ですが、以前読んだ本田選手のロングインタビューは刺激的で何度も読み返している。

2012年10月に公開されたインタビューです。

『沈黙を破り、今すべてを語る』 本田圭佑 独占2万字インタビュー全公開 – サッカーキング

前半はサッカーのテクニックや怪我をしたことで変化した自分のサッカーについてのことなんだけれど、後半になると、目標を実現していくための生き方、考え方が話題の中心になる。

この本田選手の話す言葉はかなり個性的というか、人の言葉を借りずに自分の考えの中からオリジナルの言葉を発していると感じる。

すごいな、成功していく人の思考だな、と強く感じたのが、以下のあたり。

──その一番のポイントは、これじゃダメだとか、まだ今のままじゃダメだっていう、強い意志の部分だと感じます。

本田圭佑 飢えですよね。やっぱり飢えというのはすごく重要なものだと思っています。「飢え」というと、これもネガティブなイメージがあるかもしれませんが、僕はすごく重要なものだと感じていて、飢えによって、人はパワーを発揮すると思うんですね。きっと、飢えがなければ、人間はここまで世の中を発展させることもできなかったでしょうし、そのハングリーさが、結果的には現代の社会を築いていると思うし。時にね、それがセルフィッシュなものと紙一重になってしまうかもしれませんが、そこをね、うまいことコントロールできるようになりさえすれば、飢えというのは素晴らしい人間の要素やと僕は思っているんですよね。

ここでいう「飢え」とは、言い換えれば、夢や願望のこと。

──夢を持ち、その夢を実現するためにはどうしたらいいか、ということを考えることが大事なんですね、その人自身で。

本田圭佑 それはね、はっきり言って、24時間中24時間以上考えなきゃダメですよ。時間をね、コントロールしないとダメです、空間として。

──「24時間以上」というのがすごくインパクトある言葉なんですが、自分自身、そういう感覚でいるわけですか?

本田圭佑 それぐらい、っていう気持ちですよね。そんなことまた言ったらね、「24時間以上、なんて何を言ってんねん」っていうヤツが出てくるんでしょうけど(笑)。ただ、そんなことは分かった上で、24時間以上というのは、やっぱり、気持ちの表れやと思うんですよね。それぐらいの、なんか常識を覆すような情熱を持って考えろと。常に自分と向き合えってことなんですね。何が必要なんやっていうことを自分に問えと。

この、24時間という時間を、空間としてコントロールする、という独特の言葉。

完全には理解できない気がするが、、物事を達成していくために、最も重要な自分の時間=自分の人生を何に充てていくのか、強い思いとイメージを持て、ということだろう。

本田圭佑 そうです。僕がいつもスタッフに言っているのは、「もう結果は見えてるんだ」と。あとは過程さえしっかりしていれば問題ない。過程を見なさい、結果を追ってしまっているから、結果を成功としてつかめないんだ、と。スタートと結果の間には、たくさんのやるべきことがあるんですよ。結果はあくまで結果。要はここなんです。90分後の結果は、90分間のプレーの積み重ねで決まるんです。だから、90分間のプレーを、90分間何をすればいいのかというのを逆算しなさい、ということを言うんですね。その逆算がしっかりできれば、FKもそうですけど、画がしっかりと描ければ、結果はプレゼントとして付いてくるわけですから。だから、勝ちたいというのは当たり前の話やと。勝つためにどうするかを考えなさい、ということなんですよね。

まず、達成したい物事をイメージし、達成するためのステップを画として描いて、行動を積み重ねる。

ここまでの文章だと、野心ギラギラの部分ばかりですが、その前提には、家族や周囲のサポートに深く感謝していることも伝わってくる。

──子供の頃は、「何でこんなに厳しいんだろう?」と思っていたわけですね。

本田圭佑 当時は受け入れられなかったですね。それぐらい厳しくて。正直、「俺のことがどんだけ嫌いやねん」って思ってましたから。そう思わされるくらい、厳しく教育されてましたね。でもそれが愛情だっていうのは、大人になってから分かるもんなんですね。初めて気づいたのは、高校(星稜)に進学して、家を出て一人暮らしを始めてからですから。

(中略)

本田圭佑 孤独ですか……もちろん、感じることはありますね。むしろ、多いと思います。といっても、悪い意味じゃないですよ。なんか、自分自身が悲劇のヒーローや、みたいな意味じゃなく、良い意味で一人っていうのをポジティブに捉えてますね。だから、一人で考える時間は多いですよ。ポジティブな意味で、孤独は長いですよね。ずっと孤独な感じがします。やっぱり、僕はプロの世界ってそういうもんやと思うんですよ。もちろん、人間は一人では生きていけないっていう大前提で、多くの人にサポートしてもらってるのも承知の上で、それを踏まえた上でも、やっぱり自分の力で何とかしなきゃダメなんですよ。誰かに助けてもらう、もらえる、というような認識では通用しない。助けてもらっていることに感謝しつつも、助けてもらえるなんて思ったらダメなんですよ。自分だけの力で、一人で男は這い上がっていかないとダメなんです。その認識の上で、結果的には、確かに周りのみんなに助けられて、支えられて、ここまで来てはいますよ。でも、僕は常に一人で戦って生きていくんだという気持ちでいますね。

これからさらにACミラン、また日本代表としての本田選手の活躍が楽しみです。

スポンサーリンク

シェアする

フォローして更新を受け取る

スポンサーリンク